足の不自由な方には、車椅子があります。耳の不自由な方には補聴器があります。しかし、色覚障がいの方(色弱・色盲の方)には、補助する道具やそれを補正するメガネがありません。また、生まれつきの色覚障がいは遺伝によるもので、治す方法もありません。
色覚障がいの方は、日本人男性の約20人に1人、女性は500人に1人とも言われており、総数では約320万人にもなり、身体障がい者の方とほぼ同数と言われています。この方たちに少しでも、不自由を感じない配色やデザインを提供することにより、正確な情報を伝えることが可能になります。ある特定の色と、見分けがつきにくい色を同量足した色とが識別しにくくなります。
「青と紫」「赤と緑」「水色とピンク」などです。さらに彩度の低い色では識別はより困難になります。「灰色と淡い水色」「灰色と淡い緑」などです。
■参考 : 全日本印刷工業組合連合会「メディア・ユニバーサルデザインガイドライン」